在宅診療とは
身体・健康上の理由で通院することが困難な方、病気の状態や病院退院後のご自宅で療養を希望なさる方、最期の時を住み慣れた家でご家族と一緒に過ごされたいとお考えの方などのために、自宅または老人施設に入居中の方々が希望する療養生活が送れるよう患者さまがお住まいの場所まで伺って診察を行います。
病院と違って行うことの出来る医療行為には限界がありますが、家庭環境などの背景を踏まえ、ご家族さまなどの協力のもと健康管理、病気の治療を通じて「心の安心」を24時間365日継続することをお約束することです。
[在宅診療の流れ]
[具体的に以下の皆様が在宅診療の対象となります]
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身体上、健康上の理由で通院が困難な方。
- ◎例えば:
- 脳梗塞や大腿骨骨折をきっかけに
歩行困難になられた方。
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病院退院後、ご自宅で療養生活を送りたい方。
- ◎例えば:
- 長期入院生活で足腰に力が無くなり
自力通院もままならない方。
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最期の時を住み慣れた家でご家族と一緒に過ごされたい方。
- ◎例えば:
- 根治困難な病気の宣告を受けられ治療により
一時的でも状況が安定した方。
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家で寝たきりでかかりつけ医がおられない方。
- ◎例えば:
- 突然何らかの原因で寝たきり、通院困難になり、
普段受診している医院が往診をされていない場合。
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神経難病や慢性呼吸不全などの障害がある方。
- ◎例えば:
- 在宅酸素を始められた方で通院に協力者がいない場合や
人工呼吸器管理を在宅で希望される場合。
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身体上、健康上の理由で通院が困難な方。
- ◎例えば:
- 脳梗塞や大腿骨骨折をきっかけに
歩行困難になられた方。
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在宅ホスピスを希望される方。
- ◎例えば:
- ホスピスなどに入院したものの、
やはり最期はご家族と共にお過ごしになられたい方。
などの方々が在宅診療の対象となります。
実際、色々な場合があると思います。お気軽にお問い合わせの上、ご相談ください。
患者さまの状況によっては一度往診をさせて頂き、その上で最良の方法をご提案いたします。
在宅診療には「往診」と「訪問診療」
■往診とは
突然具合が悪くなって、どうしたらいいのかわからなくなった時などに、臨時でご自宅などに訪問して行うことです。
■訪問診療とは
患者さまのクリニックへの外来通院とは逆に、医師が定期的に患者さまのお宅に診察に伺い、健康管理(病気の予防や内服薬の処方や治療)を計画的に行うものです。
定期的に訪問することで、定期的な治療を確実に受けて頂くことができます。
また、治療だけでなく、栄養管理を行ったり、医学的な生活上のアドバイスをしたり、褥瘡や肺炎とい重症な状態を未然に防ぐとこができます。
通常、隔週または、毎週、あらかじめ打合せして、ある時間にご自宅へ医師.看護師がお伺いいたします。
また、医療的サポートはもとより、患者さま本人や介護するご家族の方への福祉面からの社会的支援、ケアマネージャーや訪問看護師、介護サービス、薬局など他職種との連携を取りながら、安心してご自宅での療養生活を送れるよう全面的に支援していきます。
開始、継続には初回の診療のあとにあらかじめ患者さまとクリニックの間で診療を行うための約束事(契約書)を作成しなければなりません。
住み慣れた場所で過ごしたいと願う方の思いを大切にし、総合的に患者さまとそのご家族の方々を支援することで、よりよい療養生活の実現に向けて全力でサポートして参ります。